外反母趾以外にも、
足の痛みや不調の種類はたくさんあります。
前回に引き続き、
整足院にいらっしゃる「患者さんの主訴」で多いものを、
厳選して今回も 3つ 紹介していきたいと思います。
①捻挫をしていないのに『足首の慢性的な痛み』
足首の捻挫を起こすと、
足首をまたがる 骨と骨を繋ぐ「靭帯」が、
伸びる・ちぎれる・ずれることにより、
足首が緩んでしまいます。
ま
た、そのような明らかな負傷の瞬間が無い方でも、
「足指が踏ん張れていない」ことにより、
歩行時にまっすぐ地面を蹴り出せず、
歩くたびに「ねじれ歩行」になってしまいます。
即ち、歩くたびに「軽い捻挫を繰り返すような歩き方」になってしまいます。
それにより、明らかな負傷の瞬間が無くても、足首が緩んでいってしまいます。
長く歩いた時や、階段・坂を登るような負担が強くなった際に、
足首の痛みや疲れやすさ、
体の上部(各関節)への負担がかかってきてしまいます。
②その慢性化による『足関節 脂肪腫(しぼうしゅ)』もしくは「ガングリオン形成」
前述の足首の慢性的な痛みが
慢性化してしまうと、
自己の「防御反応」により、
クッションとして最適な
「脂肪」を、弱い部分に蓄えていきます。
それが長期化すると、
「脂肪腫」という塊になっていきます。
そのような防御反応が、
場合によってはもっと硬い
「ガングリオン」を形成することがあります。
③足の内側(舟状骨)の出っ張り・痛み『有痛性外脛骨(ゆうつうせい がいけいこつ)』
歩行時に踏ん張れていないことによる、
足首の過剰なねじれにより、
足の「内側 縦アーチ」が崩れ、
足の内側に
「自分の体重」と、
「地面からの突き上げ」の衝突
が起こり、
『舟状骨』という内側の骨が出っ張ってきてしまいます。
舟状骨は足首が内側(回内位)に落ち込まないように、
引っ張り上げる「後脛骨筋腱(足首の回外筋)」の付着部位でもあります。
※補足としては「Veitch分類」というものがあり、
平たく言うと、
タイプ1 舟状骨が小さく欠ける
タイプ2 舟状骨が大きく欠ける
タイプ3 欠けていた骨が癒合し、大きな変形を残す
とあり、
「タイプ2の状態」が一番 痛みが起こりやすいです。
①、②、③にしても
「外反母趾」による
『内側縦アーチの崩れ(回内位強制)』や、
「浮き指」状態による
歩行時の『ねじれ歩行』が
足首への過度な負担となり、
痛みの発生や
それに対する防御反応を引き起こしてしまいます。
まっすぐ地面を蹴り出せない
「外反母趾」や、
足指がしっかり踏ん張れていない
「浮き指」状態を改善することにより、
今回取り上げたような 辛い痛み・症状も緩和し、
痛みの出ない足を目指していくことが可能になります。
日本で唯一の【整足院®️】
柏倉 清孝(かしわぐら きよたか)院長のブログ
今回もブログを見ていただき、ありがとうございました。
このブログでは、毎日10人以上の
患者さまの足を診て、治療して、
分かったこと、気づいたことを
これからもシェアしていきたいと思います。